チョコレート嚢胞・卵管水腫の腹腔鏡下手術記録2(チョコレート嚢胞発見の経緯(エイリアン出現!))
第1 A病院での診断
2016年頃に生理痛が重く、貧血の症状もあるので、産婦人科の個人病院「A病院」で検査してもらいました。
しかし、A病院の医者から、「特に問題ない」、「妊娠しない貴女が悪い」と言われ、なんだかなぁと思って産婦人科に対する苦手意識が植え付けられてしまいました。
今思うと、他の病院でセカンドオピニオンを聞けば良かったのだと思うのですが、それなりにきつい言葉だったので、足が遠のいてしまいました。。
第2 B病院での診断
2018年秋の月経初日にめまいと腹痛で痙攣を起こし、ベッドから起き上がれなくなりました。それ以前から、生理痛は酷かったのですが、別格の痛みでした。
トゲトゲのエイリアンでも腹にお住まいになられたのかしら、と薄れゆく意識の中で想像していました。
たまたま、日曜日で夫が一緒にいたので、夫は、驚いて救急車を呼ぼうとしました。しかし、私の住む地方都市では、救急車が来るのも遅いし、どこに連れて行かれるのか、また、受け入れ先もままならない現実を知っていたので、必死で止めました。
痛みは、翌日までズキズキと感じ、椅子に座ることもやっと、といった状態でした。
翌週に仕事の合間を縫って、産婦人科の個人病院「B病院」に行きました。
B病院では、右側の卵巣が9センチメートル、左側が5センチメートルに腫れていると言われました。そのため、MRIを撮ることになりました。また、ガンの検査のために、腫瘍マーカーの検査もしました。
MRIの画像や左右の卵巣の腫れの状態なども勘案すると、チョコレート嚢胞だろう、と診断されました。
B病院の医者は優しく、卵巣の図なども示しながら、「チョコレートといっても、食べられないんだよ」とにこやかに話していただいたので、そんなに大したことないのかなぁと安心していました。
しかし!そもそも、卵巣は親指の先っぽ程度の大きさが正常値なのだから、9センチメートル超えは、かなり大きな腫れだったのである!!
当初は、チョコレート嚢胞を前提に、薬物療法を行うとの方針だったのですが、後ほど判明する、腫瘍マーカーの数値が3桁だったことや、腫れが大きいので、卵巣ガンの可能性を考慮し、大きな病院である、C病院での診察をすることになりました。
この辺りから、不安は募る。
あれ?チョコレート嚢胞とか、女子力高い系の病名のくせに、なんだか、大ごとになっていないかい?と考えながら、年越しをしました。
とにかく、夫に報告し、相談。彼は、根が良い感じにテキトーなので、ずいぶんと助けられました。鈍感力と楽観力は、世知辛い世の中の処世術でもあります。
次回は、「大病院のC病院での診察」です。