チョコレート嚢胞・卵管水腫の腹腔鏡下手術記録

チョコレート嚢胞と卵管水腫の腹腔鏡下手術についての明るい記録です。入院の話は8話からです。手術本番は9話です。コメント大歓迎。

チョコレート嚢胞・卵管水腫の腹腔鏡下手術記録18(ジエノゲストの薬効)

 今日は、ジエノゲストの薬効を書きます。

 私は、今年の1月からジエノゲストを処方されたので、7カ月くらい服用しています。手術前から手術後も服用していることになります。

 なお、手術前は、ジエノゲストの服用により、両側の卵巣の腫れはかなり縮小しました。私にとっては、効きがとても良い薬でした。

 

第1 PMDAについて

 医薬品医療機器総合機構(PMDA)ってご存知ですか?

 厚生労働省所管の独立行政法人です。もし、医薬品について、副作用(の疑いも含む)が発見された場合、医療機関や医薬品製造会社などは、PMDAに対して報告義務を負います。

 つまり、日本で使用されているあらゆる医薬品は、副作用があった場合に、情報をPMDAに一元化されている建前です。

 簡単に言うと、お役所が医薬品の見張りをしている感じです。

 ですので、ジエノゲストなどの医薬品について、副作用に不安がある場合は、PMDAのHPから検索が可能です。不安であれば、まずは、そこから見てみるべきです。

 なお、医薬品については、副作用との因果関係が認められた場合には、原則的に、PMDAから補償されることになっています。

 

第2 添付文書について

1 禁忌と慎重投与

 HPを見ることも辛い(面倒だ)、という方は、添付文書を見てみましょう。

 私は、処方された医薬品については、最低限、添付文書を読むようにしています。

 これも、PMDAが管理しています。下記のジエノゲスト「モチダ」の引用をクリックして下さい(何度引用しても、リンク切れを起こすので、リンクを貼るのは諦めました。ネットで検索して下さい。)。

 

 まず、一番大切なのは、「禁忌」です。

 これに当てはまる場合は、絶対に投与されてはいけません。「診断のつかない異常性器出血」については、医師も気づくとは思うのですが、「高度の子宮腫大」については、見落とされて処方される可能性もあるかもなぁ、と思っています。

 次は、「特定の背景を有する患者に関する注意(慎重投与)」です。

 これは、医薬品による副作用の危険を上回るメリットがある場合に投与されます。もっとも、慎重投与ですから、医師が漫然と処方することは許されません。

 「子宮腺筋症」、「子宮筋腫」、「うつ病」、「最大骨塩量に達していない患者」、「肝障害」の患者については慎重投与になります。

 現状では、私は当たりませんが、「子宮筋腫」は今後発症する可能性もあるので、気を付けています。

 

2 副作用

 ジエノゲスト自体が、新しい薬品なので、それほど、副作用の症例報告は蓄積されていないようです。

 先発品によると、不正出血(60.6パーセント)、ほてり(16.3パーセント)、頭痛(13.6パーセント)、悪心(6.6パーセント)が主な副作用のようです。

 特に、重大な副作用として、「重篤な不正出血」があり、重度の貧血になる場合は要観察です。その他の副作用については、添付文書の「その他の副作用」の部分をご参照ください(PDFの方が見やすいです。)。

 

第3 私の感じる副作用について

 不正出血、ほてり、が私の感じている副作用です。よくいる患者、といったところでしょうか。

 なお、体重は、5キログラム以上増加しました。しかし、これは、単に身体の具合が良くなって、食事量が増えたためです。卵巣が腫れすぎて、胃を圧迫していたのか、ホルモンバランスを崩していたのか定かではありませんが、ジエノゲスト服用前は、食事がしんどく、食べられませんでした。今は、「食べれば太る」という真理に直面したものと思われます。運動を本気でしなければ、という焦りはあります(-_-;)

 

1 不正出血について

 なかなか、出血量を説明することは難しいです。

 入院中に、看護師にも、表現方法を聞いたのですが、「自分で考えて」と鼻で笑われたので、いまだに会得していません。

 最初の不正出血は、ジエノゲストを飲み始めて1カ月目でした。

 今思うと、その頃に、膣超音波検査を受けたので、薄くなった子宮内膜が剥がれたのだと思います。なので、その後も膣超音波検査を受けると、その翌日くらいから、通常の月経と同じくらいの量の不正出血があります。

 ただ、通常の月経は、1週間程度で終わりますが、もっと長く続きます。だんだんと不正出血の量は減り、2カ月くらいで、落ち着きます。

 不正出血については、薬が効いている証拠だと思って、受け入れています。とはいえ、もともと貧血もちなので、定期的に血液検査はしていこうと思っています。

 また、夏場は使い捨てのナプキンで肌荒れするので、布ナプキンに変えました。想定外に快適です。

 

2 ほてりについて

 飲み始めた頃から、3カ月目くらいまでは、ほてりを感じることがありました。現在は、ほとんど感じません。3カ月くらいで、ほてりは慣れるように思います。

 

第4 私の考えについて

 副作用は、あるといえばあるのですが、不正出血は耐えられる範囲ですし、ほてりは、暑ければ冷ませばいいだけなので、特にジエノゲストに対して問題は無いと思っています。

 夫にも確認したのですが、「別に何も変わってないんじゃない?」とのことだったので、うつ状態やイライラといったことは、たぶん無いと思います。

 ただ、添付文書には、「本剤の1年を超える投与における有効性及び安全性は確立していない」と記載されているので、今後は、どうしたらいいのかなぁと漠然とした不安はあります。

 

→2019.8.21加筆

 担当の医師に確認したところ、「本剤の1年を超える投与における有効性及び安全性は確立していない」については、ジエノゲストは1年経った後も有効性はあり、「治療上必要と判断される」とのことなので、数年間は使用する予定との回答を得ました。しばらくは、この薬と仲良くお付き合いすることになりそうです。

 

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次回は未定です。皆さまのご健康をお祈りします。

チョコレート嚢胞・卵管水腫の腹腔鏡下手術記録17(3カ月検診・その後)

1 「その後」について

 前回の記事から、約2カ月の月日が流れました。

 誰かの足元を照らす小さな光となりますように、と祈りを込めて筆を置いたのですが、私も生きているので、「その後」が当然あります。

 幸いにも、このブログは、静かに閲覧数を伸ばし、ときに、大変ありがたいコメントを頂くこともあります。

 誰かの必要とされているならば、「その後」を、もう少し書いてみよう、と思うようになりました。

 私は、文章を書くことが仕事の基本なので、そのトレーニングを10年以上積んできました。ですので、その能力を少しでも皆様に還元できたらいいな、と思っています。

 もっとも、仕事の書式・文章でブログを書くと、読みにくくて仕方ないと思うので、かなり読みやすく崩しているつもりではありますが、漢字が多くなってしまったり、読みにくい表現になってしまう点は、ご容赦下さい。あと、長くなりがちです(-_-;)

 

 ちなみに、「ももたーそん」は、愛犬(柴犬)の「もも」から名前を拝借しました。本当は、「もも」という名前で始めたかったのですが、誰かが使用済みでして、「ももたーそん」という名前に落ち着きました。なので、私のことは、「もも」と呼んで下さっても問題ありませんし、そもそもペンネームなので、何かしら記号化して特定してもらえれば、それでいいです。

 

 今日は、①3カ月検診の内容、②術後の身体の回復具合について書きます。分量が多くなってしまったので、次回にジエノゲストの薬効について書きます。

 

2 3カ月検診の内容

 60分枠に、15人の人が予約されていました。

 つまり、私の持ち時間は、ついに6分すら無くなったということです。

 いつものように、A4の紙1枚に伝えたいことを記載して持っていきました。

 ずいぶんと待って、待って、待ち続け、診察が終わったときは、時間が3時間経っていました。

 腫瘍マーカーの数値は、正常値に下がりました。

 超音波検診をしたのですが、特に問題は無いとのことでした。

 ジエノゲストによる不正出血があることを伝えたところ、リュープリンによる注射の治療方法もある、と伝えられました。ただ、私は不正出血の量もそれほど多くは無いですし、副作用も大したことないので、引き続きジエノゲストを処方してもらうことにしました。

 次回の検診は、6カ月後とのことでした。

 おそらく、半年に1回の割合で、私は通院していくのだと思います。

 良い時間つぶしの仕方を研究しようと思います。

 

3 術後の身体の回復具合

 ゆうさんからリクエストがあったので、術後、どのように身体が回復していくのかを記載します。

 

⑴ 私の考え方

 私は、手術後1年間は、何があっても仕方ない、と思っています。逆に言えば、1年経てば、元通りになると信じています。焦らず、ゆっくりと。

 卵巣が9センチメートルまで腫れ、卵管を切除することになるくらいの病気を患ったわけですし、全身麻酔やら腹腔鏡下手術といった、身体に負担がかかる体験をしたわけですから、そりゃ、そんなもんだろうな、と。

 ただ、漫然と1年間を過ごすのは、面白くないです。

 そこで、1カ月目の目標、3カ月目の目標、6カ月目の目標、1年目の目標を定めて生きています。ちなみに、この1カ月、3カ月、6カ月、1年というのは、私達の業界では、「辞めたくて仕方ない病」が発症する節目です。それさえ耐えれば、何でも乗り切れます。

 今回は、1カ月毎のだいたいの目標を書きましたが、基本的に、上記の期間での目標を決めています。皆さんも、楽しいイベント参加、などの目標を決めると楽しいですよ。

 

⑵ 術後~1カ月

・目標

 とにかく、歩いて傷の回復を早めよう!

 

・現実

 概ね、目標は達成していました。

 ひたすら歩いていました。

 普段は、毎日車を運転していたのですが、車の運転が禁止されていたので、歩かざるを得なかったということもあります。

 ゆっくりしか歩けませんが、毎日回復していくことが楽しくて仕方がありませんでした。

 仕事は、午前中のみ勤務でした。

 自営業なので、しんどくなれば、「ごめん!」と言い残して、さっさと帰っていました。

 2週間経過した頃には、映画「ボヘミアンラプソディー」を映画館で観ることが出来る程度に回復していました。

 

⑶ 1カ月後~2カ月後

・目標

 普通人と同じ速度で歩き、仕事も定時まで働こう!

 

・現実

 普通人と同じ速度歩行は、成功。定時まで働くことは失敗。

 シャワー入浴から湯舟につかることが出来た点では、大躍進。

 

 術後1カ月間が、あまりにも順調に過ごしすぎたので、元気になったと誤信しました。

 簡単に言うと、調子に乗りすぎた、ということです。

 38度超えの高熱が出ました。喉から左耳の奥にかけてひどい痛みに襲われました。

 解熱剤などを使って、一日で熱は微熱まで下がったのですが、その後がさらに地獄でした。

 咳が止まらないのです。咳のしすぎで、肋骨にヒビが入り、くしゃみさえ、激痛。

 この状態が1カ月続きました。

 せっかく復帰した仕事も、ほとんどこなせず。

 咳がひどすぎて、電話すら出来ません。

 とはいえ、大阪出張や北海道出張の仕事もあり、今更キャンセルも出来ないので、ゼェゼェ言いながら、なんとかやりきりました。根性だけは、人並み以上に備わっているのです。

 ただ、手術よりも痛い思い出です。

 夫も同じ風邪をひき、二人でノックダウン。手術によって、夫にも心身の負担をかけてしまっていたことに気づきました。

 

⑷ 2カ月後~3カ月後

・目標

 ブログを書いてみよう。

 定時で問題なく働きたい。

 

・現実

 ブログを書きました。

 ブログを書くことが出来るくらいに、物事を客観的に見ることが出来るようになりました。また、仕事も普通にこなせるようになりました。

 しかし、調子に乗ると、また、体調を崩すんだろうなぁと思い、無理だけはしないように気を付けていました。例えば、定時に帰ることだったり、食事は自分で作って食べるようにする、といったことです。

 当たり前のことに思われるかもしれませんが、チョコレート嚢胞が発覚するまでの私は、「ワークライフバランス」などという概念は存在しませんでした。徹夜で仕事をしたり、土日も休みなし、でした。夕食も、仕事がおしている場合は、外食が続きました。そういった生活には、戻すことは出来ないな、と今も思っています。

 

⑸ 3カ月後~4カ月後→現在

・目標

 元通りの仕事が出来るようにしてみよう。

 腹筋・背筋を鍛えよう。

 

・現実

 概ね、成功しています。

 3カ月が過ぎてから、新規の仕事を受けるようになりました。

 今までは、過去の仕事を回すことで精いっぱいでした。

 ただ、定時に帰ることが出来なくなってきました。この連休中は、長く眠っているので、疲れは溜まっているように思います。

 健康面では、何らの問題もありません。

 傷口も目立ちませんし、温泉にも行っています。

 医師からの禁止事項は、何もありません。

 

 3カ月が過ぎるまでは、1日1日が無意識的にではありますが、頑張って生きている気がしていました。気が張っているというか。

 3カ月が過ぎ、やっと、通常通りに戻った気がします。

 もっとも、私の場合は、ひどい風邪をひいたこともあるので、他の人はもっと早くに回復しているのかもしれません。

 また、腹筋と背筋を少しずつ鍛え始めました。筋肉が固くなってしまったので、柔軟体操などもしています。

 

 

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 ざっくりと、ではありますが、今日はこれまで。

 次回は、「ジエノゲストの薬効」を書きます。明日から仕事なので、少し遅くなるかもしれません。

 お付き合いいただけると嬉しいです。

 

チョコレート嚢胞・卵管水腫の腹腔鏡下手術記録16(まとめ・最終話)

第1 これまでのお話

 チョコレート嚢胞と卵管水腫により、腹腔鏡下手術を受けました。退院をして、一週間検診を経て、自分がどういう状態だったのかを知りました。

 今回は、「まとめ・一応の最終話」です。

 

第2 読者の皆様への感謝の気持ち

 ブログを最後まで読んで下さり、本当にありがとうございます。

 このブログについては、退院後、2週間くらい経ったあたりに思い立ち、2時間くらいかけてワードで下書きの文章を作りました。術後2カ月くらいに、その下書きを再構築し、少しずつ記事にしていったものです。

 ブログなんて書いたこともなかったけれど、どうしても、伝えたい気持ちがありました。

 もとのワードの文章を手直ししながらブログにあげていく過程で、あぁ、こんな入院生活だったんだなぁと懐かしくなることもありました。

 回復途上のなか、フルタイムの仕事と家事をしながら、16日間毎日更新することは、それなりに大変でした。

 でも、記事を書くにつれて、訪問されている人の存在がわかり、「よし、明日も頑張って書くぞ!」と元気が出ました。

 ブログを書くことで私自身が励まされ、癒されていたことに間違いはありません。応援して下さった読み手の皆様には、心から感謝しています。

 

2 チョコレート嚢胞という病気との付き合い方

 チョコレート嚢胞を患っていることを知ったとき、私は、「こんな状態になるまでよく耐えたなぁ、自分で自分を褒めたい」と一番最初に思いました。

 卵管を切除した、と聞いたときは、「捻転していなくて本当に良かった」と安堵しました。

 病気が判明した時期は、仕事で、1年以上かけた大きな案件が終わった直後のことでした。

 また、腹腔鏡下手術を受けるまでの期間が4か月あったので、手術に向けて仕事量も減らすことも可能でした。

 タイミングがとても良かったのだと思います。

 手術を終えた今は、入院で先送りした仕事をヒーヒー言いながらも楽しくとりかかっています。

 

 身体を良くするために手術を受けて、無事、手術は成功したのですから、後悔など、あろうはずがありません(イチローさん風にお願いします。)。

 胃の張りもなくなり、ご飯を美味しく食べることが出来るようになりました。

 手術、受けて本当に良かったです。

 

 他方で、私は、チョコレート嚢胞になったことについて、必要以上に心配や同情をされたくないと思っています。チョコレート嚢胞との付き合いも含めての私の生きざまですし、私は、自分自身が幸せであることを自覚しています。

 臓器たった1つで、私の人生について、他人から幸か不幸かを決めつけられることだけは勘弁して欲しいです。

 

3 病気に支配されないで

 私は、チョコレート嚢胞のガン化が最も嫌だったので、手術という選択を選びました。当然、メリットとデメリットをきちんと考えたうえです(第4話参照)。結局のところ、正しい、正しくない、ではなく、自分自身が納得できるかどうかだと思います。

 残念ながら、全ていいとこどりの選択肢というものは存在しません。そして、人生は、毎日選択の連続です。

 一度選択した道を信じて生きていくしかないし、いくら後悔して振り返ったところで、時間を遡ることは出来ません。

 自分の選択が正しかったと信じて、「今」このときをしっかり生きていくべきです。ただ、身体が弱ると心も弱り、選択が出来ないことも往々にしてあります。なので、このブログがヒントになるといいな、と思っています。

 

 最後に、どうか、このブログを読んでくださった方々が病気に支配されないように、という気持ちを込めて、ひとまず筆をおきます。あなたらしく、輝けるように。人生において、病気が100パーセントでは絶対ないですから。

 

 長文にお付き合いいただき、誠にありがとうございました。

 皆さまのご健康を心よりお祈り申し上げます。

 

 また、どこかでお会いしましょう。コメントは、大歓迎です。

 

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チョコレート嚢胞・卵管水腫の腹腔鏡下手術記録15(1週間検診)

第1 これまでのお話

 チョコレート嚢胞と卵管水腫のため、C病院に入院し、腹腔鏡下手術を受けました。手術時間は、1時間弱でした。6泊7日の入院期間を経て、無事、退院しました。

 今回は、「週間検診」を書きます。 

 

第2 退院後の日々

1 おうちが一番

 医師の話では、2週間後から働いていいとの話でしたが、退院の翌日から、午前中のみ仕事を始めました。ただ、電話をしていても、息切れがひどくて、怪しい人になっていました。

 午後からは、カレーを作ったりして過ごし、なんだか、良い人生だなぁなどとしみじみ思っていました。人生で、こんなにゆっくり過ごしたのは、本当に久しぶりでした。車の運転も出来ないので、歩いてスーパーに買い出しに行くことも楽しかったです。

 私の性格の問題かもしれませんが、自分のことは自分でやるという、自立した日々の方が向いています。

 1つ問題があるとすると、介護用の電動のベッドが無いので、寝転ぶのが少し大変です。

 でも、おうちが一番。

 

2 散歩の毎日

 入院前から、毎日30分歩くようにしていました。退院後も続けています。

 散歩、いいですよ。体力維持もさることながら、気分転換が出来ます。私は体力維持、夫はダイエット目的で、いろいろと話しながら今日も歩いています。

 

第3 1週間検診について

 退院後、1週間検診があります。

 C病院に行き、担当の医師から手術動画を見せてもらいつつ、手術の説明を受けました。おへそから腹腔鏡をいれて動画を撮っているので、記録が残っているのです。

 出血は、わずか10CCしかしておらず、グロさの要素は皆無でした。

 他人ごとのように、動画を食い入るように見ました。

 私のケースについては、やはり左側の卵巣の手術が難しかったようです。卵管が龍のように渦巻き、卵巣に癒着していました。可愛い龍すぎますが、イラストみたいな感じです。笑

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 電気メスで焼き尽くされる臓器たちを見て、私が目覚めないことがすごいな、全身麻酔って、いったいどんなシステム??などと思っていました。容赦なくこねくりまわされる卵巣に同情しましたが。

 手術が全てうまくいっているので、気楽に動画鑑賞が出来ました。見たからといって、何かが変わるものでもないし。

 チョコレート嚢胞については、破けて、中身が「デローン」となっていたそうです。いわゆる、破裂です。

 卵巣をぷにっと押すと、ココア(ミルクチョコ)のような液体がピュッと出てきて面白かったです。ネーミングセンスが良いのか悪いのかよく分かりませんが、確かに、チョコレートでした。チョコレートと言っても、固体ではなく、液体なので、「ココア嚢胞」とかの方が正しいかもしれません。

 人体って不思議だわ。

 次は、3カ月検診だそうです。

 浴槽に入浴できるのは、術後1カ月後からです。早く浴槽につかりたいとずっと思っていました。

 

 

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次回は、「まとめ」です。

ひとまず最終回となる予定です。

チョコレート嚢胞・卵管水腫の腹腔鏡下手術記録14(退院・入院7日目・術後5日目)

第1 これまでのお話

 チョコレート嚢胞と卵管水腫により、右側の卵巣が9センチメートル、左側の卵巣が5センチメートルに腫れ、腹腔鏡下手術を受けるため、大病院のC病院に入院し、手術を受けました。入院してから、早くも7日目となり、退院することになりました。

今回は、「退院・入院7日目・術後5日目」を書きます。

 

第2 退院!

1 VIPルームについて

 私は、勝手に、自分の病室をVIPルームと名付けていました。

というのも、近隣には低層住宅しかないなかで、私の病室は5階部分だったので、見晴らしがよく、海も山も見ることが出来たからです。夜になると美しい夜景を眺め、朝になると、太陽の光が差しました。

 入院中は、変化に乏しいので、桜のつぼみが膨らんだだけでもうれしいものでした。

 

2 退院の手続き

 退院の手続きは、いたって簡明です。お金を支払って、午前中に出て行くだけ。

 スパルタクスなC病院の方針のおかげで、身の回りのことは、自分で出来るようになっていました。C病院の作戦だったのかもしれません。そう考えると、C病院の皆様には、感謝の気持ちでいっぱいになりました。

 個室満喫し、口腔ケアも訪問で行ってもらったけれど、12万2300円の支払いで済みました。国民皆保険制度素晴らしい!高額医療制度も素晴らしい!

 命を助けてもらった代償としては、安いと思っています。

 次の診察は、3カ月後です。

 それまで、ジエノゲストを飲むので、生理は無いです。

 入院と手術の雑感としては、想像していたよりも楽で面白い体験でした。

 しんどいのは、手術日とその翌日くらいです。あとは、のんびり過ごせるので、体の負担もさほど無いです。詳しくは、次々回に書きます。

 

3 禁止事項について

・ 浴槽につかるのは、1カ月間禁止

・ 車の運転も禁止(禁止期間は不明だったので、1ヵ月後から運転しました)

・ 性交は医師の許可が必要(病院に電話で聞けってこと?)

 

第3 クイーンエリザベス号に励まされる

 私の病室からは、港に停泊するクイーンエリザベス号が見えていました。

 あの、かの有名な豪華客船です。

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 夫に頼んで、病院からの帰り道に港に寄ってもらい、クイーンエリザベス号を見に行きました。

 マンションか!?と思うくらいそびえたつ客室。どんな人が乗っているんだろう?と眺めていると、お金持ちそうな金髪マダムが客室から手を振ってくれました。

 いいなぁ、一度でいいから、乗ってみたい。

 たくさんの人が港に訪れていました。

 私自身は、健康になっていると思い込んでいましたが、歩くスピードが普通人よりもずっと遅くなっていました。また、人にぶつかることが怖くて、おへその辺りを押さえて、猫背気味で歩くことに。何事も焦らず、ゆっくり、です。

 

 

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入院の記録については、これで終わり。

次回は、「1週間検診」について書きます。

手術の内容を動画で見せてもらった話です。全くグロの要素は無いのでご安心下さい。

チョコレート嚢胞って一般人の目で見ると、どんな物かを説明したいと思っています。

チョコレート嚢胞・卵管水腫の腹腔鏡下手術記録13(入院6日目・術後4日目)

第1 これまでのお話

 チョコレート嚢胞と卵管水腫の腹腔鏡下手術を受けるために、大病院のC病院に入院し、入院2日目に手術を受けました(9話です。)。

 術後3日目にシャワーを浴びることができて、人間らしい生活を取り戻しました。

 手術前に、美容院に行って、髪の毛を短くしてもらっておいて良かったです。

 今日は、「入院6日目・術後4日目」を書きます。

 

第2 そろそろ退院だな、という気持ち

 ずいぶんと回復し、そろそろ退院してもいいかなーなどと思い始めました。放任主義のC病院では、もはや、看護師もほとんど来ません。 

 他の病院のHPなどを見ると、たいてい、入院5日目とか6日目に退院しているので、私の場合は、長い目の入院になるのかもしれません。

 夫は、毎日お見舞いに来てくれていたのですが、すっかりリラックスし、私のベッドで大きないびきをかいて寝ていました。その図太い性格に感謝です。

 ベッドは、長時間寝ていても大丈夫なくらい、良いマットで、快眠する気持ちは、分からなくもないけれど。

 3食昼寝付きの生活は楽ですが、なんだか落ち着きません。

 正直なところ、退院しても問題はなさそうですが、ベッドに寝たり起きたりといった、身体をねじる行為をすると、おへその傷が痛むので、入院日が長いのはありがたいです。

 介護用ベッドを購入しようか、と本気で考えてアマゾンで探したりしていました。結論から申し上げますと、すぐに回復するので不要です。

 

 

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 急ぎの案件が来ていて、今日はこれくらいで。あと、今日は、更新が遅くなってすみません。

 

 明日は、いよいよ退院!

 「入院7日目・術後5日目」について書きます。豪華客船を見た話です。

 

チョコレート嚢胞・卵管水腫の腹腔鏡下手術記録12(入院5日目・術後3日目)

第1 これまでのお話

 チョコレート嚢胞と卵管水腫により、大病院のC病院に入院し、手術を受けました。手術当日とその翌日のお昼くらいまでは、寝たきりだったこともあって、身体はだるく、重かったのですが、術後3日目にもなると、ずいぶんと元気になりました。

 今回は、「入院5日目・術後3日目」について書きます。

 

第2 シャワーで生き返る

 起床時間前に起こされ、誰か知らない医師の回診、という、いつも通りの儀式を一通り終えました。

 今日は、待ちに待ったシャワー解禁日です。

 手術後は、透明のガムテープのようなテープがお腹に貼られています。

 ビリビリと、テープを剥がしてもらいました。

 食事も完食し、動き回ることも出来るようになったので、新しいイベントは嬉しいです。

 

 おへその傷が一番大きくて、フランケンシュタインですね。内視鏡をおへそから入れて手術をしたのだと思うと、医療技術の進歩に目を丸くしました。

 傷をふさいだ糸は、体内に吸収されるので、抜糸は予定されていません。

 あとは、下腹部左右に5ミリメートルくらいの傷があります。そこから、電気メスなどをつっこんで、卵巣の病巣を切除します。

 おなかの傷口は、赤いけれど、塞がっています。

 

 初めてのシャワーは、おっかなびっくりです。

 当然、誰も介助してくれませんし、アドバイスも無いので、我流で入浴。

 おへそにシャワーの水をかけずに入浴するのは、結構難しいです。試しにやってみるとすぐに分かります。「水は低きに流れ、人は易きに流れる」などいう標語を思い浮かべながら四苦八苦です。

 

 あー、生き返る!さっぱりです。

 私は、雑巾状態から、タオル状態くらいにレベルアップしました。カサカサではあるのだけれど、清潔感アップです。

 

第3 コメント欄はご自由にお使い下さい

 昨日、ゆうさんから、コメントをいただき嬉しかったです。

 私は、このブログを通じて、チョコレート嚢胞の腹腔鏡下手術のプロセスを分かりやすく伝え、一緒に面白がってもらえればいいな、と思っています。絶望の淵で地獄の業火を見ていたって、何も楽しくないですから。

 そんな気持ちで、一方的に書いていたのですが、ゆうさんのコメントで、私自身も、読み手から元気をもらうこともあるのだ、と気づきました。他方で、私自身もまだ、回復途上であり、患者だと自覚しました。

 

 手術後の方であれば、体験を書いてもらえると嬉しいです。私のブログで経験の共有ができればいいなと。

 入院中の方であれば、実況中継や愚痴でも書いてください。受け止めます。

 手術を控えた方であれば、不安な気持ちを書いてもらっても構いません(なにせ、「不屈の女戦士」の異名を持つ私ですから、適切な言葉を返す自信は全くありませんが、必ず読みます。)。

 

 SEO対策も宣伝もしておらず、せいぜい、Twitterで「ももたーそん」として告知しているだけなのですが、一日あたり、それなりの訪問はあるので、みんな、悩んでいるんだなぁと思っています。

 それなら、気兼ねなく話せる場所を提供させていただければ、と。

 なお、商業目的のコメントを避けるため、承認制にしています。掲載までお時間をいただくことは、ご了承ください。

 お気軽に。お待ちしております(^_-)-☆

 

 

 

次回は、「入院6日目・術後4日目」を書きます。

今は、映画のボヘミアンラプソディーを観て、にわかクイーンファンとなり、彼らの音楽を聴きながら書いています。私は、Under Pressureが好きです。