チョコレート嚢胞・卵管水腫の腹腔鏡下手術記録

チョコレート嚢胞と卵管水腫の腹腔鏡下手術についての明るい記録です。入院の話は8話からです。手術本番は9話です。コメント大歓迎。

チョコレート嚢胞・卵管水腫の腹腔鏡下手術記録18(ジエノゲストの薬効)

 今日は、ジエノゲストの薬効を書きます。

 私は、今年の1月からジエノゲストを処方されたので、7カ月くらい服用しています。手術前から手術後も服用していることになります。

 なお、手術前は、ジエノゲストの服用により、両側の卵巣の腫れはかなり縮小しました。私にとっては、効きがとても良い薬でした。

 

第1 PMDAについて

 医薬品医療機器総合機構(PMDA)ってご存知ですか?

 厚生労働省所管の独立行政法人です。もし、医薬品について、副作用(の疑いも含む)が発見された場合、医療機関や医薬品製造会社などは、PMDAに対して報告義務を負います。

 つまり、日本で使用されているあらゆる医薬品は、副作用があった場合に、情報をPMDAに一元化されている建前です。

 簡単に言うと、お役所が医薬品の見張りをしている感じです。

 ですので、ジエノゲストなどの医薬品について、副作用に不安がある場合は、PMDAのHPから検索が可能です。不安であれば、まずは、そこから見てみるべきです。

 なお、医薬品については、副作用との因果関係が認められた場合には、原則的に、PMDAから補償されることになっています。

 

第2 添付文書について

1 禁忌と慎重投与

 HPを見ることも辛い(面倒だ)、という方は、添付文書を見てみましょう。

 私は、処方された医薬品については、最低限、添付文書を読むようにしています。

 これも、PMDAが管理しています。下記のジエノゲスト「モチダ」の引用をクリックして下さい(何度引用しても、リンク切れを起こすので、リンクを貼るのは諦めました。ネットで検索して下さい。)。

 

 まず、一番大切なのは、「禁忌」です。

 これに当てはまる場合は、絶対に投与されてはいけません。「診断のつかない異常性器出血」については、医師も気づくとは思うのですが、「高度の子宮腫大」については、見落とされて処方される可能性もあるかもなぁ、と思っています。

 次は、「特定の背景を有する患者に関する注意(慎重投与)」です。

 これは、医薬品による副作用の危険を上回るメリットがある場合に投与されます。もっとも、慎重投与ですから、医師が漫然と処方することは許されません。

 「子宮腺筋症」、「子宮筋腫」、「うつ病」、「最大骨塩量に達していない患者」、「肝障害」の患者については慎重投与になります。

 現状では、私は当たりませんが、「子宮筋腫」は今後発症する可能性もあるので、気を付けています。

 

2 副作用

 ジエノゲスト自体が、新しい薬品なので、それほど、副作用の症例報告は蓄積されていないようです。

 先発品によると、不正出血(60.6パーセント)、ほてり(16.3パーセント)、頭痛(13.6パーセント)、悪心(6.6パーセント)が主な副作用のようです。

 特に、重大な副作用として、「重篤な不正出血」があり、重度の貧血になる場合は要観察です。その他の副作用については、添付文書の「その他の副作用」の部分をご参照ください(PDFの方が見やすいです。)。

 

第3 私の感じる副作用について

 不正出血、ほてり、が私の感じている副作用です。よくいる患者、といったところでしょうか。

 なお、体重は、5キログラム以上増加しました。しかし、これは、単に身体の具合が良くなって、食事量が増えたためです。卵巣が腫れすぎて、胃を圧迫していたのか、ホルモンバランスを崩していたのか定かではありませんが、ジエノゲスト服用前は、食事がしんどく、食べられませんでした。今は、「食べれば太る」という真理に直面したものと思われます。運動を本気でしなければ、という焦りはあります(-_-;)

 

1 不正出血について

 なかなか、出血量を説明することは難しいです。

 入院中に、看護師にも、表現方法を聞いたのですが、「自分で考えて」と鼻で笑われたので、いまだに会得していません。

 最初の不正出血は、ジエノゲストを飲み始めて1カ月目でした。

 今思うと、その頃に、膣超音波検査を受けたので、薄くなった子宮内膜が剥がれたのだと思います。なので、その後も膣超音波検査を受けると、その翌日くらいから、通常の月経と同じくらいの量の不正出血があります。

 ただ、通常の月経は、1週間程度で終わりますが、もっと長く続きます。だんだんと不正出血の量は減り、2カ月くらいで、落ち着きます。

 不正出血については、薬が効いている証拠だと思って、受け入れています。とはいえ、もともと貧血もちなので、定期的に血液検査はしていこうと思っています。

 また、夏場は使い捨てのナプキンで肌荒れするので、布ナプキンに変えました。想定外に快適です。

 

2 ほてりについて

 飲み始めた頃から、3カ月目くらいまでは、ほてりを感じることがありました。現在は、ほとんど感じません。3カ月くらいで、ほてりは慣れるように思います。

 

第4 私の考えについて

 副作用は、あるといえばあるのですが、不正出血は耐えられる範囲ですし、ほてりは、暑ければ冷ませばいいだけなので、特にジエノゲストに対して問題は無いと思っています。

 夫にも確認したのですが、「別に何も変わってないんじゃない?」とのことだったので、うつ状態やイライラといったことは、たぶん無いと思います。

 ただ、添付文書には、「本剤の1年を超える投与における有効性及び安全性は確立していない」と記載されているので、今後は、どうしたらいいのかなぁと漠然とした不安はあります。

 

→2019.8.21加筆

 担当の医師に確認したところ、「本剤の1年を超える投与における有効性及び安全性は確立していない」については、ジエノゲストは1年経った後も有効性はあり、「治療上必要と判断される」とのことなので、数年間は使用する予定との回答を得ました。しばらくは、この薬と仲良くお付き合いすることになりそうです。

 

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次回は未定です。皆さまのご健康をお祈りします。