チョコレート嚢胞・卵管水腫の腹腔鏡下手術記録

チョコレート嚢胞と卵管水腫の腹腔鏡下手術についての明るい記録です。入院の話は8話からです。手術本番は9話です。コメント大歓迎。

チョコレート嚢胞・卵管水腫の腹腔鏡下手術記録10(入院3日目・術後1日目)

第1 これまでのお話

 生理痛、貧血などに苦しみ、産婦人科に行ったところ、チョコレート嚢胞により、右側の卵巣が9センチメートル、左側が5センチメートルに腫れていると言われました。

 大病院のC病院に紹介され、入院し、手術を受けました。

 今日は、入院3日目・術後1日目について書きます。

 

第2 尿道カテーテルを抜いて歩く

1 必ず回復する、と唱える

 午前5時半頃に起こされ、検温や血圧などの検査。

 午前6時起床じゃなかったっけ?と思いながらも、C病院の都合もあるだろう、と対応しました。

 看護師がお腹の痛みを聞くので、

 「痛いですけれど、今日よりも明日、明日よりも明後日、必ず良くなるので大丈夫です」と答えました。

 看護師からは、「あーそうですか」と鼻で笑われましたが、くじけません。

 毎日、看護師から鼻で笑われても、同じ言葉を言い続けました。

 口に出せば、その通りになっていきました。

 今は痛くても、必ず、回復します。

 朝ごはんは無しです。食欲ないので問題ありません。

 医師の回診10秒がありました。ぞろぞろと、なんであんなに沢山の人を引き連れて現れるのだろう?しかも、私の担当医は、手術当日に現れたきり、退院するまで一度も現れませんでした。誰か分からない医師の回診をありがたく受け入れる日々です。

 その後、看護師から身体を拭いてもらい、おむつを取り、通常パンツに着替えさせてもらいました。動けないので、全部お任せです。生き返った気分です。

 

2 歩行練習(午前)

 さて、歩く練習をしよう、となりました。

 起き上がることが、まずは大変です。腹筋が使えない状態で起き上がるとすると、方法が分からないのです。

 病院のベッドは、介護式のもので、電動で座る状態までベッドが動いてくれます。座る状態になってからが勝負。

 私の病院は、基本的に自分でやれ、と言った態度なので、腕の力とおしりを使ってベッドの淵までよろよろと動きます。

 点滴は刺さったままですから、点滴スタンドにすがるような形で立ち上がりました!が、ふらつく。

 「重力やばいなぁ」と思いました。

 少し歩くことは出来たのですが、疲れたので、午後から歩く練習を再開することにしました。いのちだいじに作戦なので、無理は禁物です。

 歩くことが出来れば、尿道カテーテルを外してもらえます。

 私は、カテーテルにさほど違和感がない体質だったようで、カテーテルを取ってもらえたとしても、めまいで歩いてトイレに行けない方が面倒だなぁと思い、歩くのは午後からでいーやと判断しました。

 今日のお昼ご飯から食事が出ます。しかし、胃に空気が入っているような感じがして、みそ汁くらいしか食べられませんでした。

 午後になって、左手にぶっ刺さる点滴を外してもらえました。注射痕は、1カ月以上経った今も、まだ残っています。

 

3 歩行練習(午後)

 午後から、立ち上がる練習を再開しました。午後に立ち上がったときは、全く問題なく、ヨロヨロと歩くことが出来ました。午前中のイメトレの成果は抜群です。

 このスパルタクスな病院に対応するには、とにかく歩いて元通りの身体に戻さなければ、と少しばかりの危機感を持って、ひたすら歩きます。歩けば、血のめぐりも良くなりますし、筋肉の衰えも防ぐことが出来ます。傷口にとっても、良いようです。

 点滴スタンドにすがりながら、ガラガラと歩いては休み、休んでは歩く、を繰り返しました。ぐったりです。

 晩御飯もあんまり食べられず。でも、昼よりは食べられました。

 トイレに行けるようになると、出血の量を聞かれるようになりました。ナプキンに付着した血の量を説明しなければならないのですが、どう説明したらいいのかよく分かりません。500円玉くらい、とか?

 説明の仕方を助けてくれる親切な看護師もいないので、テキトーに答えていました。

 就寝するも、寝つきはやはり悪いですね。

 ただ、生きる力が少しずつわいてきていることは、確かでした。

 熱を帯びた身体は傷口をふさぎ、どんどん回復に向かっていきます。

 

 

 次回は、「入院4日目・術後2日目」です。