チョコレート嚢胞・卵管水腫の腹腔鏡下手術記録4(腹腔鏡下手術を受けることにした理由)
手術なんて、受けたくて受ける人はいない。
ましてや、チョコレート嚢胞の手術の場合は、卵巣にメスを入れるわけだから、非常に悩むと思います。
今回は、私が手術を受けることにした理由を書きます。
私にとって、腹腔鏡下手術を受けることは、それほど、ネガティブな決断ではありませんでした。
冷静に一つずつ検討すると、手術を受ける選択がベストとの考えに至ったからです。
考え方の参考にしてもらえるとありがたいです。
第1 腹腔鏡下手術手術のメリットとデメリット(前提)
1 メリット
腫瘍マーカーの数値が高いので、卵巣ガンの可能性がある。細胞の検査を行うことが出来るので、ガンかどうかが判明する。
卵巣ガンでなかったとしても、チョコレート嚢胞を放置すると、ガン化する可能性があるので、チョコレート嚢胞をある程度駆逐することでガン予防(再発のリスクはそれなりにありますが。)。
2 デメリット
卵巣にメスを入れるので、卵子に悪影響があるかもしれない(ないかもしれない)。
第2 私の思考
私は、子どもが欲しいかどうか、きちんと考えていません。
なぜなら、仕事の忙しさも相まって、この問題を先送りにしてきたからです。
つまり、チョコレート嚢胞になっていることを知るまでは、「いつか子どもは出来るかもしれないなぁ」と漠然とした考えしか持ち合わせていませんでした。
そんな、のんびりとした状態だったのに、突如として、自分は、チョコレート嚢胞という、卵巣の病気である現実を突きつけられたうえ、「不妊の原因だ」と言われても、いっぺんにいろんなことを考えることは無理です。
まずは、授かるかどうかもよく分からない子どものことよりも、月に1回、卵巣で暴れまくるエイリアン退治の方が優先されると考えました。
まぁとりあえず、ごちゃごちゃ考えても分からないし、チョコレート嚢胞の問題が解決した後で、子どものことは考えようと決めました。
ただ、夫婦ですから、私だけの考えで物事を決めるのは危険だとも思いました。
円満な夫婦関係維持の秘訣はホウレンソウです(報告、連絡、相談)。
第3 「いのちだいじに」作戦
私は、まっすぐな性格なので、単刀直入に夫に言いました。
「チョコレート嚢胞(子宮内膜症)って、不妊の原因となりうるらしい。今後、手術しようがしまいが、子どもは出来ないかもしれない。」と。
テキトーな夫の回答は明快でした。
「別に子どもいなくてもいいんじゃない。今、いなくても問題ないし。」
「それよりも卵巣ガンかもしれないなら、手術して細胞の検査した方がいいよ。」
我々は、意見が合致し、ドラクエの「いのちだいじに」作戦でいくことが決まりました。
そもそも、夫も私もマイペースな性格で、好きなときに旅行をし、思う存分仕事に打ち込み、自由を謳歌してきました。
世間様よりも考え方が自由な夫婦なのかもしれません。
第4 まとめ
夫とは沢山話しました。
会話の中で、手術を受ける理由はまとまっていきました。
人間、理由さえあれば、進めるものです。以下が、理由のまとめです。
①左側の卵巣がよく分からない状態で不安
②卵巣ガンかどうかを細胞をとってきちんと確定したい
③子どもがいてもいなくても人生楽しく過ごせそう
④このまま放置して、月に1回大暴れするエイリアン抱えたまま生きるのも辛い
⑤チョコレート嚢胞はガン化するリスクもあるらしい
⑥健康第一!子どもの問題は先送り
という理由が主だと思います。
手術を受ける、と腹をくくり、入院日程を決めると、ずいぶんと気持ちが楽になりました。
次回は、「情報収集について」を書きます。